岐阜地鶏雄に対する明期における緊縛ストレスが血漿コルチコステロン濃度に及ぼす影響

概要

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明期における緊縛ストレスが血漿コルチコステロン濃度に及ぼす影響を検討するため,岐阜地鶏雄を用いて,6 : 00,12 : 00,17 : 00(14L : 10D,5 : 00点灯)における血漿コルチコステロン濃度とストレスに対する反応性を比較した。血漿コルチコステロン濃度は,6 : 00(2.62±0.24ng/ml)の値が最も高く,12 : 00(1.47±0.40ng/ml),17 : 00(1.02±0.19ng/ml)と低い値を示した(P<0.05)。どの時刻においても,血漿コルチコステロン濃度は緊縛ストレスにより上昇した。6 : 00において,血漿コルチコステロン濃度はストレス負荷後0〜60分まで他の時刻のものより高濃度で推移した。ストレスに対する反応性は,17 : 00が最も高く,12 : 00,6 : 00の順で低くなる関係を示した。以上の結果より,岐阜地鶏雄の血漿コルチコステロン濃度は明期開始後に高いこと,明期開始後は,ストレス負荷後も濃度を高く維持し続けること,また,ストレスの反応性は暗期開始前に高くなることが明らかとなった。
東京農業大学の論文
2003-06-20