Chuzanウイルス (オルビウイルス属パリアム群に属する新しいウイルス) の牛に対する病原性
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概要
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4頭の牛(1ヶ月〜3才才)にChuzanウイルス(CV)を静脈内接種したところ, 軽度の白血球減少を示したのみで, その他の症状を示さなかった. CVは血漿中では接種後3〜12日にわたり断続的に検出され, 全例の赤血球から2週間にわたり, 個体によっては, 8週後まで断続的に検出された. 白血球分画からはCVは検出できなかった. 一方, CVを脳内接種した2頭の子牛(1ヶ月及び6ヶ月齢)は食欲不振, 発熱等を示し, 顕著な神経症状を示して瀕死状態となった. 接種後6及び7日後に剖検したところ, 脳各部位からCVが検出され, 1頭のリンパ組織からもCVが検出された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1988-06-15
著者
-
久保 正法
(独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所
-
久保 正法
家畜衛生試験場 九州支場
-
甲野 雄次
農林水産省家畜衛生試験場
-
三浦 康男
家畜衛生試験場九州支場
-
後藤 義之
家畜衛生試験場
-
甲野 雄次
家畜衛生試験場
-
三浦 康男
農林水産省家畜衛生試験場
-
後藤 義之
(独)農業技術研究機構動物衛生研究所
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三浦 康男
家畜衛生試験場
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久保 正法
家畜衛生試験場
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