アンモニア・二酸化イオウ連続処理小麦わら給与がトカラ山羊の採食行動と横臥行動に及ぼす影響

概要

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アンモニア(NH_3)・二酸化イオウ(S0_2)連続処理小麦わらをトカラ山羊に給与し、採食行動および横臥行動について調査した。わら給与については、無処理わら区、無処理わらとNH_3・S0_2処理わらとの50 : 50(50%)混合区および30 : 70(70%)混合区の3区を設定した。1.処理わら混合給与区では、無処理わら給与区と比べ、乾物摂取量と増体量は高い値を示すとともに飼料要求率は低下した。また、70%混合区で最も高い効果(P<0.05)が示された。2.単位時間当たりの採食時間と採食量は、全区ともわら給与後1時間目で最も高く、その後時間の経過に伴い全般的に低下した。また、処理わら混合給与区での採食速度と一かみの採食量は、無処理わら給与の場合より高い値(P<0.05)を示した。3.無処理わら給与区と比べ、処理わら混合給与区で採食時間は減少し横臥時間は増加した。処理わら混合給与による採食量の増加に対応して、左腹部を下にして座る割合が増加し、70%混合区では右腹部を下にする座り方よりも有意(P<0.05)に高くなった。日本家畜管理研究会誌、28(2) : 71-77、1992.1992年4月6日受理
1992-09-01