二期的血行再建術後1ヵ月目にいずれも対側半球に脳梗塞を生じた小児もやもや病の1例
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概要
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細4年間の左半身の一過性脱力発作を主訴とし,血管造影所見上で左右の病期が異なった8歳の小児もやもや病患者に,二期的血行再建術(患側右に間接的血行再建術,2カ目半後左側に直接的血行再建術)を行い,2回とも術後1カ月目にいずれも術対側の主幹動脈閉塞をきたし脳梗塞を生じた.術前の脳血流測定で,低灌流と血管反応性障害を示した部位が左前頭葉や右後頭葉まで広がっていたことから,同部位を含む一期的な広範囲間接的血行再建術の必要性が考えられた.また,一側の血行再建術を選択した場合は,術後に非侵襲的なMRangiographyを経時的に行って,ほかの主幹動脈狭窄の進行性変化に注意すべきである.
- 1997-06-20
著者
-
河野 兼久
愛媛大学医学部脳神経外科
-
大田 信介
愛媛大学医学部脳神経外科
-
久門 良明
愛媛大学医学部脳神経外科
-
榊 三郎
愛媛大学医学部脳神経外科
-
久門 良明
愛媛大学大学院医学系研究科 脳神経病態外科学
-
岡 芳久
愛媛大学医学部脳神経外科
-
岡 芳久
和昌会貞本病院脳神経外科
-
河野 兼久
愛媛大学 脳神経外科
-
河田 泰実
愛媛大学医学部脳神経外科
-
久門 良明
愛媛大学医学部 脳神経外科
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