顔の特徴要因の顕著性に関する間接的測定法(<論文小特集>感性と感覚のセンシング)

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概要

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本稿の目的は, 我々が新たに考案した「データベース検索課題」を紹介し, その心理学的実験手法としての有用性を顔の顕著性研究の観点から議論することである.ここで紹介する実験では, 被験者は約6万個の線画の顔を含むデータベースから, もっとも好みの顔あるいはターゲットにもっとも類似した顔を10個検索するように求められた.この検索課題は, 被験者自身が満足の行く顔が10個集まったと判断した時点で終了するようになっていた.すなわち, 10個の顔の間に見られる相違は, 被験者自身の認めた妥協の程度を表していると考えられる.そこで, 各被験者が最終的に選んだ10個の顔の分散を各特徴要因ごとに求め, その分散値の大小から特徴要因間の重要度の違いを判定しようとした.このような実験結果を例に, データベース検索課題の特徴を既存の研究手法との対比から検討した.
社団法人映像情報メディア学会の論文
1995-08-20

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