寄主植物周囲の植生配置によるオオムラサキの卵から越冬直前までの死亡率と死亡要因の違い
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概要
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草地中央部(実験区A), 面積の狭い広葉樹林(B), 面積の広い広葉樹林(C)と, これに隣接したスギ林(D)の各林縁部において, オオムラサキの卵から越冬前の幼虫までの死亡要因解析を行った.その結果, 死亡率は全ての実験区において1, 2ならびに3齢幼虫で比較的高く, 主要な死亡要因はアリ, クモ, アシナガバチによる捕食と推定された.実験区A, Bではアリ類による捕食が, C, Dではアリ・クモに加え, アシナガバチ類による捕食が幼虫の主要な死亡要因と推定され, 死亡率はAにおいて最も高くなった.このことから, 寄主植物周囲の植生配置によってオオムラサキの越冬前の幼虫に及ぼす天敵の捕食圧が異なることが示唆され, 今後オオムラサキの保護を効率的に行うための基礎研究に対する糸口が得られた.
- 日本昆虫学会の論文
- 2002-06-25
著者
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稲泉 三丸
宇都宮大学・農
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小林 隆人
宇都宮大学農学部応用昆虫学教室
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稲泉 三丸
Laboratory Of Applied Entomology Faculty Of Agriculture Utsunomiya University
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小林 隆人
宇都宮大学農学部応用昆虫学教室:(現)長坂町オオムラサキ自然公園オオムラサキセンター
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小林 隆人
宇都宮大学
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