オオムラサキ野外成虫の性比
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概要
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野外で捕らえたオオムラサキの4齢幼虫,6齢幼虫および蛹の性比を,それらを飼育することによって明らかにした.さらにルートセンサスで見つけた成虫の性比も調べて,飼育個体の性比と比較した.4齢幼虫,6齢幼虫および蛹の性比は1:1に近かったにもかかわらず,ルートセンサスで見つけた成虫の性比は有意に雄に片寄った.成虫の性比の結果について精査するために,さらに多くの地点で雌雄成虫の個体数を調べたところ,雄の個体数はある特定の地点で多くなったが(集中分布),雌の個体数はいずれの調査地点間でも大差がなく,少なかった(一様分布).雌雄成虫の分布様式の違いが,ルートセンサスにおいて性比が雄に片寄った原因の一つかもしれない.
- 日本鱗翅学会の論文
- 2003-06-30
著者
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小林 隆人
Laboratory of Animal Ecology, Yamanashi Institute of Environmental Sciences
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稲泉 三丸
Laboratory Of Applied Entomology Faculty Of Agriculture Utsunomiya University
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小林 隆人
宇都宮大学
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小林 隆人
Laboratory Of Applied Entomology Faculty Of Agriculture Utsunomiya University:(present Office)oomurasaki Natural Park
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