ニューラルネットワークと記号処理の統合による手書き宛名認識(3) : 住所要素の範囲推論を用いた後処理

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概要

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手書き宛名認識における住所要素の範囲推論を用いた後処理方法について述べる。本稿で扱う枠なし手書き宛名では、切り出し誤りや個別文字認識における認識誤りが発生しやすい。このような誤りを多く含む認識結果から正解を求めるために、本稿では、誤りの推定を行い、切り出し処理及び個別文字認識処理に情報をフィードバックし、総合的な判断に基づいて最適な答を求めている。また、宛名の地名は書き始めるレベル(県、市、町など)が人により一定ではなく、途中の市や郡のレベルの地名が省略されることもある。そのため、地名辞書との単純なマッチングだけでは、正解の住所を推論することは難しい。そこで、住所の階層知識などを用いて宛名に含まれる住所要素の範囲を推論することにより、あいまいな記述を高速に検索することを可能にした。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

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