パネル討論『総合技術として見た光実装の革新はどうあるべきか?』

概要

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黎明期,発展期を経て普及期に向かおうとする光エレクトロニクスにとって、実装技術の必要性が叫ばれるようになってからすでに数年以上が経過している。本学会でも大会のシンポジウムや合同の研究会などでいろいろな切り口からこの問題を採り上げてきた。他の学術団体でも極めて強い関心を示している。また、欧米の国家的プロジェクトでも少なからずこの問題をテーマに含んでいる。しかしながら、問題意識が高まるにつれ、その解決が一筋縄ではいかないことも見え始めてきた。歴史の浅い「光」エレクトロニクスが先輩であるエレクトロニクスに学び、すでに確立している巨大なハードウェア技術体系に迎え入れて貰えるか否かは「光実装」がどのようなレベルなものにリファインされていくかにかかっているといっても過言ではない。その際に「今あるものをかき集めて貼りあわせる」ことも重要であるが、先に述べた観点から「本来かくあるべき要素技術」に立ち戻って何が抜けているのかを冷静に見つめ直すことも必要ではなかろうか?先輩に学ぶという視点からいえば、スパコンからパソコンに至るまでLSI,回路基板の実装にはあらゆる分野の専門家の知恵が散りばめられている。「光実装」も「総合技術」として捉えないと世の中に受入れて貰えないものに終わる可能性があることを危惧するものである。本パネル討論では「光通信」とりわけ、非幹線系の具体的な問題に関わっておられるパネリストの方々に現状分析と展望を紹介していただく一方、様々な分野の方々に討論に加わっていただき、「総合技術として見た光実装」が真のブレークスルーを見い出すための契機となれば幸いである。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-09-18

パネル討論『総合技術として見た光実装の革新はどうあるべきか?』

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