エラー付き代数的仕様とエラー記述の自動付加
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概要
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本論文ではエラーを扱うための枠組みをもつ代数的仕様を定義し,エラー記述のための等式の自動的な追加アルゴリズムについて述べる.代数的仕様におけるエラー記述は繁雑になるため理解性を損ねる原因となり,また人手によるエラー記述は仕様に矛盾を生じさせる原因となり得る.そのためエラー記述のない仕様に対してエラー記述を矛盾が生じないよう自動的に付加することは有効である.そこでエラーを扱うための枠組みとして,エラーを表現するためのエラー構成子を導入した.仕様において等しい構成子項が存在しない項がある場合には,その項がエラー構成子項と等しくなるよう等式を加える.その際に正常値とエラー値が等しくなる矛盾の発生を防ぐために,変数は正常な値を表現する項のみ代入できるものとエラーを表現する項のみ代入できるものおよび任意の項を代入できるものの3種類に区別した.また,本論文ではエラー記述の自動付加の正当性,すなわちエラー記述を自動付加する前後におけるソートの正常な部分について項の分割が保存されることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-03-25
著者
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