形式的仕様を用いた再利用モデル
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概要
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ソフトウェアの需要が高まるにつれて,ソフトウェアの信頼性や生産性の向上が要求されている.生産性を向上させる手段の一つとしてプログラミングの自動化がある.これは形式的な仕様からプログラムを自動生成する方法である.しかし,プログラムの効率を考えたときに必ずしも最良のプログラムが得られるわけではない.そこで既存の効率の良いソフトウェアを再利用する方法が考えられる.これは既存のソフトウェアの中から再利用可能なソフトウェアを検索し,変更を加えて,望むソフトウェアを得る方法である.本論文では,部品の検索を仕様の類似性に基づいて行う方法について述べる.また要求に応じて変更するために既存の部品の変更点を求めることも,仕様に基づいて行う.これらのことを仕様に基づいて行うには,仕様を形式的に扱うことが必要となる.本論文では記述性,読解性に優れるという観点から,等式の集合で仕様を記述する代数的仕様を用いる.検索のために代数的仕様の類似性を定義する.類似性は等式を抽象化することによって得られる順序として与える.定義した類似性に基づく部分検索システムと検索結果について述べる.また,検索された部品を再利用する方法を具体例で検討する.新しく得られたプログラムのうち60%程度既存の部品を再利用した例を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-05-15
著者
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