図形部品自動整列モデルおよびその機能をもつ図形エディタ

概要

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ソフトウエアの開発工程では、流れ図、オブジェクトモデル図など、長方形や楕円などの図形(以下、図形部品と呼ぶ)を線図形で結ぶ図が多く用いられる。これらの図を図形エディタで記述するには図形部品を定義できる必要がある。既存の図形エディタの中には、画面上で描かれた図形を簡易な操作で部品として定義できるものが存在する。このエディタは柔軟性に富んだ図形記述言語を備え、また、定義した図形部品を基本図形と同様に簡単な操作で利用できる。さらに、図形間の接続、包含関係をツール側で自動的に認識し、特別な操作なしにこれらの関係を保存して移動や拡大、縮小などの操作もできる。しかし、既存の図形エディタを用いて流れ図やオブジェクトモデル図などを描くときに、(1)縦あるいは横のラインに図形部品を整列させる、(2)図形部品の間隔を一定にする、などの操作は困難であり、利用者の負担になる。さらに整列のスタイルや間隔のとり方は利用者の好み、あるいは描く図の種類により大きく異なる。本稿では、図を描くときの支援として、描きたい図の種類や利用者の好みに合わせて図形部品を自動的に整列するモデルを提案する。このモデルでは質量、バネ、摩擦力などの力学的な要素を取り入れ、力学的な方法で図形部品を整列させる。また、このモデルに基づいた図形エディタのプロトタイプを作成し、モデルの有用性を示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

図形部品自動整列モデルおよびその機能をもつ図形エディタ

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