標準中国語二音節語における声調認識の検討
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概要
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中国語では二音節語が単語全体の大部分を占め、従って、その声調を正しく認識することは中国語音声の声調認識を行う上で大変重要である。二音節語の声調は、音節間の相互作用により単音節語の声調とはかなり異なるため、単音節語の声調認識手法を単純に拡張しただけではそれを高精度に認識することはできない。そこで、二音節語の声調パターンの観測結果に基づき、通常の四声に対するモデルの他に、半第3声、第4声が後続する場合の第4声に対するモデルを追加した。また、第2音節の声母が無声子音である場合に対応して無声モデルも用意した。軽声に関しては、HMMの学習と認識の際にはとりあえず第4声に含めて取り扱うこととした。セグメンテーションに起因する誤差をなくすために、HMMの学習はいわゆる連結学習で行った。さらに、挿入誤差に対処するための後処理手法を開発した。以上の結果、男性1名の発声に対して94.5%の高い認識率を得た。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-06-16
著者
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