韻律情報を利用した統語境界の抽出

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概要

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連続音声の統語境界を抽出する方法として従来基本周波数パターンの大局的特徴のみを利用することが多かった。しかし、連続音声においては基本周波数パターン上に統語境界が常に明確に現れるとは限らないので、従来方法では抽出洩れが生じるおそれがある。そこで筆者らは、パターンの局所的特徴も併用する手法を提案し、両者から得られる候補の中から統語境界を決定するアルゴリズムを構築した。実験の結果、韻律情報のみから抽出可能な全境界の96%を抽出することができた。さらに、音素認識段階における誤認識を韻律情報を利用して検出する方法について考察した。誤認識によって入力音声とは韻律的特徴に差異のある結果が得られた場合、筆者らが提案する部分的AbSを用いて認識結果と入力音声の韻律的特徴量の比較を行なうことによって認識結果の正解,不正解を判定することを実験的に検討し、その有効性を示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-01-20

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