音声処理技術を利用した言語教育システム

概要

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計算機援用言語教育システムを、音声入出力に重点をおいて開発した。このシステムは、外国語(特に日本語と英語)を学ぶ学生が自身の発声を矯正するために利用することを目的としたもので、特に、音声の韻律的特徴に重点を置いた矯正を可能とする。利用者の発声の解析を自動的に行い、発音矯正に効果的な音声で応答するために、システムは種々の音声処理技術を用いて構築されている。例えば、音声のセグメンテーションと発声誤りの検出のためのHMMベースの照合手法発声の多様性に対処するための発音辞書処理、学生と教師の発声の時間的対応を取るための動的時間伸縮、韻律上の発声誤りを検出・修正するための基本周波数のモデル化、発音教育に効果的な音声応答を生成するための音声加工・合成等がシステムの機能として組み込まれている。システムは、音声入出力機能を有するUnix PC(ウィンドウ環境)上で開発されている。本格的な試用実験はまだであるが、その基本的な性能は個々の技術について確認している。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-06-13