音声要約のための統計的手法に基づく共通区間対検出

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概要

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我々は、繰り返し語句抽出による音声要約手法をすでに提案している。この手法では、話題を反映した繰り返し語句、すなわち共通音声区間対を精度よく音声から検出する必要がある。本稿では、話題を反映した語句の出現が時間的に比較的近接していることを利用し、共通音声区間出現の時間差情報を導入することで検出精度を向上させる手法を提案する。本手法では、時間差情報とスペクトル距離情報を統合するために、ベイズの定理に基づく統計的なアプローチをとった。評価実験により、従来手法に比べ本手法では検出精度が1.5倍から2倍程度に向上することを確認した。また、話者や内容の違いにも頑強であることを確認した。しかし、音声要約に適用した場合には、有意な性能向上は見られなかった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-10-20

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