Treeサーチにおける単語固有セルでの尤度判定条件を考慮した音声認識処理の高速化

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概要

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音声認識技術を用いた実用システムを構築する上で、音声認識処理の高速化は重要な課題の一つである。本稿では、Treeサーチを用いる音声認識システムを高速化するため、音声区間全てに対して音声認識処理を行うのではなく、音声区間終了以前でも認識処理を終了して認識結果を出力する手法を提案する。本手法では、フレーム同期に音声認識処理を進め、毎フレームごとに単語固有セルの尤度を判定し、認識処理終了条件を満たした場合に認識処理を終了して認識結果を出力する。予備実験の結果、認識処理終了条件として「Tree内で最も尤度が高い単語固有セルが連続してlつの単語に対応」を採用することとした。本手法を、当研究所で研究開発中のオペレータ作業支援システムに適用して評価した結果、音声区間全てに対して認識処理を行なう場合と比較し認識率を低下させることなく約40%の高速化が可能となった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-01-19

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