不完全な履歴情報からの状態遷移経路同定方法の提案

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概要

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プロセス管理やネットワーク運用などで、過去の障害に関して障害原因の推定などの診断を行なうエキスパートシステムでは、障害発生時の状況を履歴情報から推定するため、履歴情報から任意の過去の状況を復元する必要がある。このため、筆者らは観測対象の状態遷移を時間制約の条件も加えて詳細化した快定論的モデルとして表現し、このモデルに基づく状態遷移経路の推定方法を考案したが、同手法は履歴情報を生成する可能性のある状態遷移の経路は複数存在し一意に定めることは難しいこと、状態遷移経路の計算量が膨大となること、などの欠点をもっていた。そこで本稿では、状態遷移の確率モデルを仮定し、履歴情報として与えられる出力記号列(イベント系列)Yを、この確率モデルからの標本と見なし、Yを実現する確率が最大となる入力記号列(状態遷移経路)を、最ゆう推定法により推定する手法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20

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