線形符号の局所的な検査行列を利用した最尤復号アルゴリズム
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概要
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線形ブロック符号に対し, 効率良く最尤復号を行うアルゴリズムを提案する.線形符号の構造的性質を利用することで効率的に復号を行う手法は既にいくつか知られているが, それらの方式では符号の構造に関する情報を復号器内部に保持するため, 空間計算量が比較的大きくなる.本研究では, 符号の構造情報がその符号におけるある種の局所的系列集合の検査行列から簡単に導けることを示す.この性質を利用することで, 復号に要する空間計算量を削減可能となる.また, 復号には局所的系列集合における最尤系列を求める必要があるが, 系列が必要となったときにはじめて計算を開始するような方式を採用することで, 復号に必要となる操作数を削減する.いくつかの代表的な線形ブロック符号について, 本手法の復号複雑さを評価する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-03-17
著者
-
楫 勇一
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
嵩 忠雄
奈良先端科学技術大学院大学
-
嵩 忠雄
広島市立大学情報科学研究科
-
藤原 融
大阪大学基礎工学部情報工学科
-
嵩 忠雄
広島市立大学
-
楫 勇一
奈良先端科学技術大学院大学
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