モーションキャプチャ・システムを用いた上肢運動測定のための最適なマーカ貼付法

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概要

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これまで我々は,モーションキャプチャ・システムを用いて肩関節運動を測定してきた.この方法では,被験者の骨特徴点に貼付した体表マーカ位置を計測し,体節の運動を推定する.その最大の利点は,無侵襲に動的な運動を測定できることである.しかし,動作に伴う皮膚の動揺が,推定誤差の要因となる.この誤差を低減するために,近年,ポイント・クラスタ法が提案された.これは,1つの体節に数多くの体表マーカを貼付し,その冗長性を利用して推定精度を向上する方法である.しかし,この方法を肩関節の運動推定に応用した報告はない.そこで本研究では,従来法である骨特徴点法と新たなポイント・クラスタ法を用いて肩関節の運動を推定し,その結果を比較した.その結果,可動域が広い上腕の運動推定には,必要な体表マーカの数が少なく,推定誤差が比較的小さい骨特徴点法が有効であることが示唆された.
2003-09-19

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