周波数領域で行うブラインド分離の一手法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,複数のマイクで観測する混合音からもとの音(源信号)を分離するブラインド分離の方法を提案する.ブラインド分離は,源信号に関する特別な統計的性質や混合状態を表す伝達関数が分からなくても,マイクで観測する混合信号からもとの信号を分離して取り出すことができる.本論文で取り扱うブラインド分離は,周波数領域で行われる.分離の方法は,ある評価関数を最小化することによってブラインド分離を実現する.最小化の方法は,ある条件のもとでの自然勾配法を用いる.提案したブラインド分離の方法の有効性は,計算機シミュレーションで確かめられる.さらに,普通の部屋でブラインド分離の実験を行った.実験では,指向性マイクを使い,2つのスピーカからそれぞれ無関係に非定常信号を流し,それらの混合信号をマイクで観測し,その観測信号を用いてブラインド分離を行った.実験結果から本手法で実環境におけるブラインド分離が可能であることを確かめた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-11-18
著者
-
松岡 清利
九州工業大学大学院生命体工学研究科
-
河本 満
産業技術総合研究所
-
松岡 清利
九州工業大学機械知能工学科
-
河本 満
理化学研究所バイオ・ミメティックコントロール研究センター
-
大西 昇
理化学研究所バイオ・ミメティックコントロール研究センター
-
松岡 清利
九州工業大学 工学部機械知能工学科
-
大西 昇
理化学研究所バイオミメティックコントロール研究センター
-
松岡 清俊利
九州工業大学大学院生命体工学研究科
-
大西 昇
理化学研究所
関連論文
- ブラインド信号処理の最近の動向 : 超指数法と固有ベクトル法(ブラインド信号処理の技術とその応用論文)
- 反射板を用いた2本のマイクによる2音源の2次元位置推定
- 反へブ則を用いた線形ニューラルネットの学習
- 視聴覚センサ情報の統合による音源追跡
- マイクロフォンアレイを用いた音環境の見守りによる非日常音と危険状態の検出システム(ユビキタス・センサネットワークの要素技術,コンテクストの抽出,スマートスペース,ユビキタス生活支援,一般)
- 非常信号配信機構を有する屋内自律型測位システムの設計と実装
- 非常信号配信機構を有する屋内自律型測位システムの設計と実装
- 手関節とその周囲筋の運動特性(3部 適応)
- 新たな拘束を用いたブラインド信号抽出(一般,ネットワーク,通信のための信号処理及び一般)
- 新たな拘束を用いたブラインド信号抽出(一般,ネットワーク,通信のための信号処理及び一般)
- 新たな拘束を用いたブラインド信号抽出(一般,ネットワーク,通信のための信号処理及び一般)
- 誤差逆伝搬法による位置ずれパタ-ンの学習
- フ-リエ変換を利用した画像の回転角の測定
- 縦方向の追跡眼球運動の周波数応答
- マイクロフォンアレイを用いた音環境の見守りによる非日常音と危険状態の検出システム(ユビキタス・センサネットワークの要素技術,コンテクストの抽出,スマートスペース,ユビキタス生活支援,一般)
- 適応的なロバストSuper-Exponential法を用いた瞬時混合ブラインド音源分離(研究速報)
- 周波数領域BSSに対するSEMと参照信号EVA(アレー信号処理・音響計測/一般)
- 移動音源存在時のブラインド音源分離に対する一解決法
- 多元有色信号源FIR伝送路に対するブラインド収縮法
- A-10-7 移動音源存在時の指向性マイクを利用したブラインド音源分離
- 音源分離における指向性マイクの有効性
- 分離パラメータ収束点推定を用いた源信号分離の収束性能の向上
- D-14-12 3音源混合信号からの源信号分離
- D-14-11 独立成分分析を用いた音源分離の性能評価
- ブラインド分離法を使って混合信号から興味がある1つの信号を分離する方法
- A-4-17 ブラインド分離法を用いて興味がある1つの信号を混合信号から分離する方法
- 周波数領域で行うブラインド分離の一手法
- 周波数領域で行うブラインド分離の一手法
- 独立成分分析
- 時空間的に混合した非定常信号のブラインド信号分離
- 焦電型赤外線センサアレイを用いた一測位方法
- ISM帯無線通信によるパーティクルフィルタを用いた頑健な屋内自律型測位システム
- 景観シミュレーションのための対話的建物形状入力
- 景観シミュレーションのための対話的建物形状入力
- 耳と顔の特徴の位置関係に基づく顔画像からの視線方向の推定
- ブラインド信号分離の胃電データヘの応用
- 汚れによる室内の質感表現手法の提案
- 産業医科大学と地域連携 : 北九州医工学術者協会のあゆみ(第23回産業医科大学学会総会学術講演会記録)
- 対象物体に依存しない領域間の情報に基づいた領域合併による物体抽出手法
- フローのcurlに基づいた回転する人物の腕の抽出とパラメータ推定
- 実物体と映り込みの分離方法
- 実物体と映り込みとの区別の方法
- 実環境における複数音のブラインド分離
- 実環境における複数音のブラインド分離
- 周波数領域で行うブラインド分離の一手法
- 時間遅れを考慮した非定常信号のブラインド信号分離
- 運動と感覚のインタラクションによる音源定位の学習 : 非線形な制御対象の場合
- 視聴覚を用いた音源定位能力の獲得 : 制御対象が非線型の場合
- 多変量解析を用いた警告音の識別
- 有彩色物体を含むシーン中の半透明物体の検出について
- 色彩情報の利用による半透明物体の検出
- シーンからの人物領域の抽出
- 欠落のあるデータを用いた自己回帰モデルの推定
- 自己回帰モデルを用いた眼振の急速相・緩徐相の分離
- 画像処理による読唇の試み--母音口形の識別およびそれに基づく単語認識
- 固視微動に示唆を得たビジョンシステムによる奥行方向の位置合せ
- 人間の視覚特性を用いた画像強調法の検討
- 九州工業大学生命体工学研究科の北九州学術研究都市における産学連携への取り組み
- 独立成分分析の基礎(独立成分分析とその応用特集号)
- 時間的に非対称なヘブ学習の一解析
- 混合ガウスモデルを用いたオンライン・ブラインド信号分離
- TD-2-2 実環境における音声信号のブラインド分離
- 実環境における複数音のブラインド分離
- ブランド信号分離
- ブラインド信号分離のための新しい評価関数
- 時間遅れをともなう混合過程に対するブラインド分離のための一手法
- ISM帯無線通信によるパーティクルフィルタを用いた頑健な屋内自律型測位システム
- チェーン・オブ・サークルによる図形のローバスト・マッチングと階層的認識(II)
- 図形のマッチングと認識のためのチェーン・オブ・サークル
- ステレオビジョンのための多層表現モデル : 奥行の知覚と面の完結化の相互作用について
- 輝度セグメントの群化によるステレオマッチング
- A-19-5 文字情報を手がかりとした視覚障害者用環境理解支援システム
- 擬似輪郭を含んだ不完全画像からの関節物体の抽出についての検討
- 聴覚障害者の読話訓練のための動画プログラム (ヒュ-マンインタフェ-ス特集) -- (図形・画像)
- ニューラルネットの学習と進化
- ニューラルネットの学習と進化
- ニューラルネットワークを用いた鋼材ナンバの自動認識
- 神経回路の絶対安定性について
- 随伴系を用いたニュ-ラルネットの学習 (ニュ-ロコンピュ-ティング論文)
- 誤差逆伝搬法の汎化問題に対する一手法
- 直交射影型連想回路の種々の構造について
- 観察者自身が動かす指標に対する随従眼球運動
- 潜時が時間的に変動する場合の時間応答の推定
- 弛緩アルゴリズムの一般形
- 加々速度を用いた眼球運動急速相の検出
- 看板の向きの推定と歪みの補正
- シーン内の文字列領域の抽出について
- シーン内の文字列領域の抽出
- 運動立体視に及ぼす透明性の知覚
- 運動パラメータに基づく手の動きの識別
- 区分線形振動子の位相応答特性と位相リセットのリズム運動制御における機能的役割(ニューロコンピューティングの実装及び人間科学のための解析・モデル化,一般)
- 区分線形振動子モデルの集積化実装と位相リセット制御への応用 (集積回路)
- ニューラルネットの学習モデル
- 区分線形振動子モデルの集積化実装と位相リセット制御への応用(最先端の脳科学と集積化技術の融合)
- マイクロフォンアレイを用いた音環境の見守りによる非日常音と危険状態の検出システム
- RO-006 住宅周辺における非日常音検知技術の適用と評価(安心・安全,O分野:情報システム)
- An Algorithm for Detecting the Quick Phases of Nystagmus
- D-20-5 焦電型赤外線センサアレイを用いた熱源移動追跡方法(D-20.情報論的学習理論と機械学習)
- 区分線形振動子モデルの集積化実装と位相リセット制御への応用
- D-12-9 音環境計測による環境音理解に関する手法(D-12.パターン認識・メディア理解A(パターンメディアの認識・理解・生成),一般セッション)