Kurtosis基準による最適な死角制御型ビームフォーマの選択(ANC・エコーキャンセラ・ノイズキャンセラ/一般)

概要

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本研究では, 小規模マイクロホンアレーで高速に音声強調を行う手法としてkurtosis基準による最適なビームフォーマの選択法を提案する. 音声を強調する手法として, 遅延和アレーやブラインド音源分離などの手法が従来より提案されている. しかし, これらの従来手法では, 小規模のマイクロホンアレーで高速に音声強調を行うことは難しい. ここで本論文では, 音声信号のkurtosisは種々の信号の中で高い値を取るという特徴に着目する. 提案法では, 様々な方位に死角を向けたビームフォーマの出力信号のkurtosisを求める. 雑音が最も抑圧され, 音声が強調された場合のkurtosisが最も高いkurtosisとなる. よって, 最も高いkurtosisの値が出力されるものを選択することにより, 最適なビームフォーマを決定することができる. 本研究では, kurtosisがビームフォーマ選択の基準となることを検証するために, 残響下で収録した音声信号や雑音信号, 音声と雑音の混合信号のkurtosisの値を求め, 分析を行った. 分析結果より, 音声信号のkurtosisは, 雑音信号, 混合信号のkurtosisに比べ高いという結果が得られた. 続いて, 出力信号のkurtosisと分離性能の関連を調べた. 結果としてkurtosisと分離性能の相関が見受けられ, kurtosisを基準に最適な死角制御型ビームフォーマを選択できることが示された.
2005-01-20

Kurtosis基準による最適な死角制御型ビームフォーマの選択(ANC・エコーキャンセラ・ノイズキャンセラ/一般)

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