2次元連続DPによる画像のスポッティング認識

概要

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最近、ディジタル技術とネットワーク技術の進展により、画像データベースから参照画像を鍵として検索する技術が徐々に重要になってきている。従来、DPを2次元的に拡張することで非線形変形を吸収する単調連続2次元ワープという手法が考えられている。しかし、この手法では、画像セグメンテーションの問題を扱っていない。そこで、本報告では、画像セグメンテーションの問題をスポッティング認識的に解決する「2次元連続DP」と呼ぶ方法を提案する。2次元連続DPでは、参照画像を行に分割して参照パターンとし、入力画像中で行方向 (横方向) と回転方向の変形を許した連続DPを行方向について行なう。さらに、これをすべての行について行ない、この結果に対して列方向 (縦方向) と回転方向の変形を許した連続DPを列方向について行なう。これによって、参照画像の右上端の位置が入力画像中でスポッティング的に検出できる。さらに、この位置情報を用いて詳細な対応関係を求めることもできる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-07-24