ファイバPC光接続法を用いた2心形PLCコネクタ
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概要
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半田リフローを用いたPLC型光モジュールのプリント基板への自動実装を可能にするためには, PLC型光モジュルのピグテイルレス化が不可欠である。そのためには, PLCと光ファイバとの光接続をコネクタ化して, 無調心かつ着脱可能な接続を実現する必要がある。これまでに我々は, 整列部材中で光ファイバ同士をそれら自身の座屈力により押し合わせてPC接続するFPC (Fiber Physical Contact)光コネクタを報告した, そこで, このFPC接続技術を応用して, 光ファイバ自身の座屈力を利用したPLCと光ファイバとのPC (Physical Contact)光接続方法を基本とするPLCコネクタの開発を行っている。本接続方法では, (1) PLCと光ファイバ間での接続箇所が1箇所のみであり, 光コネクタを別に設ける場合に比べて低損失な接統, (2) 接続点に屈折率整合剤を介在させないので, 温度変動等に対する長期安定性, (3) PLCと光ファイバ間での高密度な多心接続などが期待される。そこで, これまで, 石英系PLCと光ファイバとのPC接続を確認すると共に, PC接続により斜め研磨や屈折率整合剤を用いずに50 dBに近い反射減衰量を得た。また, 精密ガラススリーブを用いた単心用ファイバ調心部材を導波路端面に高精度に装着し, 原理損失に近い接続損失での着脱可能な接続を実現した。今回は, 上記のFPC接続の多心化およびコネクタ構造化を行い, 2心形PLCコネクタのプロトタイプを試作したので報告する。
- 1997-03-06
著者
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日比野 善典
日本電信電話株式会社フォトニクス研究所
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大森 保治
NTT光エレクトロニクス研究所
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長瀬 亮
NTT光エレクトロニクス研究所
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小林 勝
NTT光エレクトロニクス研究所
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三田地 成幸
NTT光エレクトロニクス研究所
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大森 保治
NTTエレクトロニクス(株)
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日比野 善典
NTT光エレクトロニクス研究所
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浅川 修一郎
NTT光エレクトロニクス研究所
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三田地 成幸
東京工科大学バイオニクス学部
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大森 保治
Nttエレクトロニクス
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