船舶用2軸絶対方位追尾アンテナの高仰角時の特性改善

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概要

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筆者らは簡便な2軸の回転装置を用いた、絶対方位追尾方式による船舶用の衛星自動追尾アンテナを試作し、これまでに日本周辺海域の船舶上で衛星放送の受信に利用してきた。この方式は回転速度の遅い簡易な装置には有効であり、周波数や電波の形式に左右されず、さらに従属追尾方式に対してブロッキングにも安定である。また、多種の衛星を1つのアンテナで利用できるので経済的である。しかしながら2軸方式は、動揺する船舶上で高仰角の衛星を追尾する場合には、わずかな仰角の変化の追尾にも方位角軸の高速回転を必要とするため、従来の追尾アルゴリズムでは所要の性能が得られない。本研究では、高仰角での追尾特性を改善できるアルゴリズムを開発した。同装置は平成8年2月に南太平洋への遠洋航海を行う、運輸省航海訓練所の練習船「北斗丸」(全長125m,5856総トン)に搭載し、GMS受信への適用を予定している。
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-03-11

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