精神遅滞児の類概念学習を支援する「応答する環境システム」の開発と試行 : 発達レベルの同等な幼児を対象とした試みから

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概要

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本研究は、記録された操作履歴から、子どもの概念形成過程を分析的に探ることを目的としており、「応答する環境システム」の応答性が子どもの概念形成に及ぼす影響を探るため、応答性の異なる2つのシステムを開発した。ひとつは子どもが自由に分類操作を行い、照合した時点でフィードバックを返す「照合フィードバック型」であり、もうひとつは集められた物や群の状態をそのつどフィードバックとして返す「逐次フィードバック型」である。精神遅滞児への運用に先立って、発達段階の同等な幼児を対象としてシステムを試行した結果、カテゴリー間の構造的な関係を把握させるには照合フィードバック型が、下位カテゴリーを発見的に見つけさせるには逐次フィードバック型が効果的であるという知見を得た。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-24

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