LAN, MANにおける波長分割多重方式パケット交換網の最適化

概要

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本論文では, 均一トラヒックパターンとうかいルーチングを前提に, シャッフル網(SL-Net;ノード数N=k×2^n)とマンハッタンストリート網(MS-Net;N=l×m, l≨m)を波長分割多重方式パケット交換網における論理形態の候補としたときの最適網を明らかにしている.ここで, 最適網とは, 平均パケット伝送遅延を最小にするような論理形態, 中継バッファ容量, ネットワークの外から中へのパケットの送出方法(FIFOモード, SCANモードの2種類)の組合せをいう.まず, 16〜256までの各Nについて, SL-Netを前提とした最適網の論理形態は, N≠2^i(i=整数)及びN=2^iの場合, それぞれ, kが最小及びk=4の形態であり, 中継バッファ容量は8, 送出方法はSCANモードであることを示している.次に, MS-Netを前提とした最適網の論理形態は, Nにかかわらずlが最大の形態であり, 中継バッファ容量と送出方法はSL-Netの最適網と同じであることを示している.最後に, 各Nについて最適網どうしを比較した場合, 平均最短パス長D_〈ave〉の差が1.0以上のときD_〈ave〉の小さいほうが優れており, それ以外のときSL-Netの最適網が同等以上の性能を示すことを明らかにしている.
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-07-25