57. ラット脳におけるHRP法とアミン螢光の同時観察の試み
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概要
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HRP神経軸索内輸送法とアミン螢光法とを同一切片で観察することは, 神経線維連絡追求にとって非常に有力な手段と考えられるが, いまだこの試みの報告はなされていない。今回我々は, 同一切片におけるHRP法, アミン螢光法同時観察法確立のための諸問題について検討した。HRPの酵素活性は紫外線照射により著しく減弱し, 約30秒(Oslam HBO-100)で完全に失活する。しかしながらその免疫学的抗原性は保存される可能性が残るので, 切片を螢光観察の後, HRPを免疫組織学的染色を行った。クリオスタット切片のためには既報(1978)のごとく, 4%パラフォルムアルデヒド, 0.5%グルタルアルデヒド混液(FG法)で灌流後同固定液で3時間浸漬し15μの切片を作製した。螢光観察の後, HRP検出のためのPAP法を行った。凍結乾燥パラフィン切片のためには凍結乾燥試料を予じめパラフォルムアルデヒドガスで処理し螢光観察後, 脱パラ切片にPAP法を適用した。更に両者の同時観察を行うためには, FG法の後FITC又はTMRITC結合抗HRPを適用し螢光顕微鏡下で励起及び, 螢光波長を変換することにより行った。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1978-11-01
著者
-
木村 宏
滋賀医科大学分子神経学研究センター形態部門
-
永井 利三郎
大阪大学小児科
-
木村 宏
滋賀医大 解剖
-
永井 利三郎
滋賀医大 解剖
-
前田 敏博
滋賀医大 解剖
-
今本 喜久子
滋賀医大 解剖
-
前田 敏博
滋賀医大第一解剖
-
今本 喜久子
滋賀医科大学解剖学教室
-
今本 喜久子
滋賀医科大学基礎看護学科
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