60. ラット扁桃体カテコラミン線維終末の分布について
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概要
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成熟雄ラットの扁桃体におけるカテコラミン線維終末の分布をGAF法(グリオキシル酸灌流後パラホルムアルデヒドガス処理), Falck-Hillarp法により調べたので報告する。最も濃密なカテコラミン線維終末の分布は, 扁桃体中心核にみとめられ, 中心核はdiffuseな緑色蛍光を有する部分として, 暗調な周囲組織から, 明確に区別された。また豊富なカテコラミン線維終末の分布を外側核にみとめ, varicosityを有するカテコラミン線維終末が縦横に走行した。扁桃体を後方へ追求すると, やがて外側基底核があらわれ, この部と, 内側核の部分にカテコラミン線維終末の豊富な走行をみとめた。これらの部分以外は, 扁桃体周囲皮質と同じく, カテコラミン線維終末の分布は極めて少なく, 内側核も前方では, その分布はほとんどみとめられなかった。これらの扁桃体に分布するカテコラミン線維終末の起始を探るため, 扁桃体に片側性にHRPを投与し, 特にノルアドレナリン線維の起始である青斑核を調べると, 両側性にHRP陽性細胞の分布をみとめたが, 同側には対側より多くの陽性細胞がみとめられ, それらの形態はアミン含有細胞のそれと一致した。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1978-11-01
著者
-
井端 泰彦
京都府立医科大学第二解剖学教室
-
井端 泰彦
日本組織細胞化学会
-
小幡 裕子
京府医大 解剖
-
久保 清一
京府医大 解剖
-
木下 晴生
京府医大 解剖
-
久保 清一
京都府立医大、解剖
-
木下 晴生
京都府立医大、解剖
-
小幡 裕子
京都府立医大 解剖
-
木村 宏
滋賀医大 解剖
-
井端 泰彦
京都府立医科大学 第2解剖
-
井端 泰彦
京都府立医科大学
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