80. 同一切片におけるCAとLH-RHの証明について
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概要
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正中隆起に豊富に分布するcatecholamine (CA)終末及びLuteinizing hormone-releasing hormone (LH-RH)終末の相関関係について種々の検討がなされている。今回, われわれはFalck-Hillarp蛍光組織化学法及び免疫組織化学法を併用することにより同一切片におけるCA終末とLH-RH終末との同定を行い, 特に雄ラット正中隆起におけるこれら2種類の終末分布について検索を行った。まず, ラットを断頭屠殺の後, 視床下部を摘出, 凍結乾燥, ホルムアルデヒドガス処理を行い8μ前頭断連続切片を作成し, 蛍光顕微鏡にて正中隆起のCA終末を観察の後写真撮影を行った。その後キシロール中で個々の切片のカバーグラスを除去しStembergerの方法に従いPeroxidase-antiperoxidase(PAP)法によりLH RH終末を免疫組織化学的に調べ写真撮影を行った。2つの方法で検索したCAとLH-RH終末を同一拡大写真上で比較し分布域について検討した。LH-RH終末とCA終末とが共に密に分布する領域は正中隆起中間部の外側外層部とやや尾側で漏斗を狭む背側脳底部及び漏斗上唇外側部であった。これらの領域ではCA及びLH-RH終末が互に密に接して門脈系毛細血管周囲に終っていることが示唆される。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1978-11-01
著者
-
井端 泰彦
京都府立医科大学第二解剖学教室
-
井端 泰彦
日本組織細胞化学会
-
久保 清一
京府医大 解剖
-
木下 晴生
京府医大 解剖
-
佐野 豊
京都府立医大・第1解剖
-
久保 清一
京都府立医大、解剖
-
木下 晴生
京都府立医大、解剖
-
渡辺 憲二
京都府立医大、解剖
-
渡辺 憲二
福井医大・解剖学
-
井端 泰彦
京都府立医科大学 第2解剖
-
井端 泰彦
京都府立医科大学
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