14. LH-RHの免疫組織学的研究
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概要
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LH-RHは視床下部-下垂体-性腺系における重要なkey substancesの一つとして視床下部, 正中隆起内での終末, 線維, 細胞体の分布が詳細に調べられつつある。本研究ではラットを材料として各種免疫組織学的方法を比較検討し, 主としてLH-RHの神経終末部の分布を調べた。間接法による蛍光抗体法, P. K. Nakaneらによる間接法でのHRP標識抗体の応用, L. A. SternbergerらによるPAP法を比較検討し, 貴重なLH-RH血清の節約, 感度, 観察の便宜の点でPAP法が最もすぐれていることがわかった。LH-RHの神経終末は隆起漏斗溝の直上で, 下垂体門脈系, 毛細血管叢より外側の毛細血管周囲に分布していた。隆起漏斗溝が漏斗をとり囲むのと一致して, 終末の分布は全体として環状を呈し, 最も強い反応部位は, 漏斗が隆起部から分離する直前において, 両側性に第3脳室の外側部から正中隆起上唇部の外層に連続して認められた。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1977-10-20
著者
-
井端 泰彦
京都府立医科大学第二解剖学教室
-
井端 泰彦
日本組織細胞化学会
-
久保 清一
京府医大 解剖
-
佐野 豊
京都府立医大・第1解剖
-
久保 清一
京都府立医大、解剖
-
渡辺 憲二
京都府立医大、解剖
-
渡辺 憲二
福井医大・解剖学
-
井端 泰彦
京都府立医科大学 第2解剖
-
井端 泰彦
京都府立医科大学
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