56. 脳血管のためのアミン及びコリン作動性神経の同時観察法 : 電顕的研究
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概要
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先に脳血管におけるアミン及びコリン作動性神経の光顕的同時観察法を報告したが, さらに高感度かつ安定した方法に改良し, 電顕的同時観察をも可能にした。10%ショ糖を含む2%グリオキシル酸溶液(リン酸又はヘペス緩衝液, pH7.4, 4℃)をを灌流後, 脳底部血管を剥離, ショ糖液で洗浄し, つづいてAchE染色をKarnovsky法にしたがって行ない(4℃, 60分, )再びショ糖液で洗浄した。光顕的観察は既報の如く処理し, 落射螢光・タングステン透過光同時照射により観察したが, 電顕的観察の為には, 更にDAB反応液(0.04% 3-3'-diaminobenzidine, 0.015%H_2O_2, 0.05Mトリス塩酸緩衝液, pH7.2)に数分間浸漬し, ショ糖液で洗浄後3%KMnO_4(Ca++-free Krebs Ringer : CfKR)液に浸漬(4℃, 60分), CfKR液で数回洗浄, 脱水, エボン包埋し電子顕微鏡にて観察した。以上の同時観察により, 脳動脈を支配するアミン終末には, コリノセプティブと非コリノセプティブの2種が存在し, コリン終末には単独で働くものもある事が示唆され, これらの層・部位的に不均一な分布の解析が可能となった。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1978-11-01
著者
-
亀井 一郎
日本赤十字社和歌山医療センター 脳神経外科
-
亀井 一郎
和歌山医大・脳外
-
木村 宏
滋賀医科大学分子神経学研究センター形態部門
-
永井 利三郎
大阪大学小児科
-
木村 宏
滋賀医大解剖学
-
前田 敏博
滋賀医大解剖学
-
今井 治通
和歌山医大・脳外
-
中井 国雄
和歌山医大・脳外
-
板倉 徹
和歌山医大・脳外
-
駒井 則彦
和歌山医大・脳外
-
永井 利三郎
滋賀医大解剖
-
今本 喜久子
滋賀医大解剖
-
今井 治通
滋賀医大・解剖
-
駒井 則彦
和歌山医大 第一外科
-
前田 敏博
滋賀医大第一解剖
-
今本 喜久子
滋賀医科大学解剖学教室
-
今本 喜久子
滋賀医科大学基礎看護学科
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