66. 迷走神経背側核及び孤束核のカテコールアミン神経支配に関する実験的形態学的研究
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概要
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迷走神経背側核(DNV)及び孤束核(NTS)にはカテコールアミン(CA)終末が存在するが, その供給源に関しては現在必ずしも明らかでない。そこで今回HRP法(MAO染色併用法)及び組織螢光法を用いて, 上記領域のCA神経終末の起源を明らかにすることを試みた。〔方法〕20%HRPをラット延髄背側部に注入し, 6〜24時間後に灌流固定し以後前回報告した如く処置した。又青斑核破壊やA2ノルアドレナリン(NA)細胞群吻側端での前頭断切断などを行い, NDV, NTSのCA終末の変化を組織螢光法(Falck-Hillarp法)で観察した。〔結果〕HRPの拡散がほゝI側のNDV及びNTSに限局した例についてのみ検討した。HRP陽性のNA細胞は, 橋では青斑核(腹側部)に認め, 延髄では腹外側のA_1 NA細胞が軽度に陽性を示したが, はたしてA_1細胞群がNDV, NTSへ線維を送るかどうか現在検討中である。組織螢光法による観察では, 青斑核一側破壊で同側NTSのCA終末が軽度に減少し, 更にA_2群吻側切断例においてもNTSのCA終末が減少した。このことは青斑核からの下行性NA線維に加えて延髄のNA細胞もNTSを支配しでいることを強く示唆する。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1977-10-20
著者
-
亀井 一郎
和歌山医大・脳外
-
佐藤 啓二
滋賀医大・精神科
-
遠山 正弥
大阪大・医・高次神経解剖
-
佐久本 哲郎
大阪大・医・産科
-
清水 信夫
名古屋保健衛生大 I解
-
木本 安彦
阪大 高次研解剖
-
山本 和己
阪大, 高次研解剖
-
高橋 泰行
大阪大・医・高次研解剖
-
佐藤 啓二
大阪大・医・高次研解剖
-
山本 和己
大阪大・医・高次研解剖
-
木本 安彦
大阪大・医・高次研解剖
-
高橋 泰行
阪大医学部高次研解剖
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