北海道中央北部の新第三系の層序と古環境

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概要

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北海道北部からサハリンにかけての日本海沿岸沿いには, 海成の新第三系が広く分布している。この論文では, 石狩炭田西縁から天北にかけての9地域に分布する新第三系の対比を行い, それらを下位から次の7層準に区分した。1) 曲渕・袋地層準, 2) 羽幌・三毛別層準, 3) 築別・鬼志別層準, 4) 増幌・古丹別層準, 5) 稚内層準, 6) 声問・遠別層準, 7) 勇知・更別層準。その資料を基礎に, 築別・鬼志別層堆積時(16 Ma), 増幌・古丹別層堆積時(15 Ma), 稚内層堆積時(10 Ma), 勇知・更別層堆積時(4 Ma)の古地理図を描いた。この地域は, 中期中新世以降, 日本海堆積盆の北部を占め, 北海道中軸部の急激な上昇にともなう東方からの堆積物の供給によって埋積され, 浅海化して行った。
1992-03-15

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