稚内層の堆積環境と生物指標化合物
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概要
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後期中新世の稚内層の層状珪質頁岩はタービダイト相と半遠洋性の堆積相の互層からなる。堆積学的な解析から, それらの泥岩には5つのタイプが識別され, それぞれのタイプは堆積盆の特定の堆積場と対応しているという(福沢, 1987, 1988)。その堆積環境解析の結果と, 生物指標化合物のステランとホパンの分析結果から推定された各タイプの泥岩の堆積環境とは, きわめて整合的である。また, 各タイプのタービタイト相と半遠洋性堆積相との生物指標化合物の組成が類似することから, タービダイト相の堆積物の供給源は類似の堆積場であったと推定される。
- 1992-03-15
著者
-
秋山 雅彦
信州大学理学部地質科学科
-
福沢 仁之
北海道大学理学部地質学鉱物学教室
-
坂田 将
地質調査所地殻化学部地球化学課
-
坂田 将
地質調査所地殻化学部
-
秋山 雅彦
北海道大学
-
福澤 仁之
首都大学東京都市環境学部都市環境学科地理環境コース
-
秋山 雅彦
信州大学理学部
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