海域に流入した北海道駒ヶ岳火山1640年岩屑なだれ堆積物の分布と体積推定
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概要
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鹿部冲の海底に分布する北海道駒ヶ岳火山1640年の岩屑なだれ堆積物を調査した音波探査の結果,海底岩屑なだれ堆積物の分布の末端部を確認することに成功したこれらは溶岩流などに認められる急勾配の末端崖は示さないものの,傾斜の変化を示す海域に分布する流れ山は岩屑なだれ堆積物分布末端部では存任せず,流走距離に反比例して規模・分布頻度が小さくなる傾向を示す海域における岩屑なだれ堆積物の分布は,主方向が北東方向と東方向の双頭状の分布を示し,給源からの最大水平流走距離は約20km,最大幅は約15km,分布面積は約126km^2であるH/L比は0.06であり,海底を流走した岩屑なだれは同規模の陸上岩屑なだれより流動性が高い傾向がある実際に海中に流入した体積は,探査から求めた海底地形データによって見積もった体積に,薄く広がった部分と流れ山の体積を加えた0.92〜120km^3と見積もられた
- 日本地質学会の論文
- 2003-10-15
著者
-
宝田 晋治
産業技術総合研究所地質情報研究部門
-
西村 裕一
北海道大学大学院理学研究院地震火山研究観測センター
-
西村 裕一
北海道大学大学院理学院
-
西村 裕一
北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター
-
仁科 健二
北海道立地質研究所海洋地学部
-
吉本 充宏
東京大学地震研究所
-
古川 竜太
産業技術総合研究所
-
七山 太
産業技術総合研究所
-
内田 康人
北海道立地質研究所海洋地学部
-
高橋 良
北海道大学大学院理学研究科
-
木下 博久
復建調査設計(株)
-
宝田 晋治
産総研
-
高橋 良
北海道立地質研究所
-
吉本 充宏
北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門
-
吉本 充宏
東大 地震研
-
仁科 健二
北海道立地下資源調査所
-
古川 竜太
産業技術総合研 地質調査総合セ
-
宝田 晋治
産業技術総合研 地質情報研究部門
-
古川 竜太
産業技術総合研究所地質情報研究部門
-
西村 裕一
北大 大学院理学研究科 地震火山研究観測セ
-
西村 裕一
北海道大学大学院理学研究科地震火山研究観測センター
-
内田 康人
北海道立地質研究所 海洋地学部
-
高橋 良
北海道立総合研究機構地質研究所
-
七山 太
産業技術総合研
-
木下 博久
復建調査設計
-
高橋 良
地質研
-
古川 竜太
産業技術総合研 地質情報研究部門
-
宝田 晋治
産業技術総合研 地球科学情報研究部門
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