複雑な物体間における空間的位置関係の言語記述方法(<特集>ファジィ画像情報処理)
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概要
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一般に画像を解析し、複雑な対象物を認識するには、各部分の認識だけでなく部分間の空間的位置関係を考慮する必要がある。複雑な構造をもつ対象物を認識する際に、いくつかの部分間の位置関係の整合性がとれるように大局的に対応づけを行う必要があるので、部分対象物の形状の特徴を考慮して部分間の適切な空間的位置関係を求める必要がある。したがって、複雑な対象物を構成する部分対象物を点とみなすことは無理があるので、広がりのある領域として扱う必要がある。広がりのある塊状領域の位置関係の表現方法については様々な問題がある。従来の研究では、塊状領域の重心点、左右端の点、多角形に近似した頂点などを用いて位置関係を表現する方法があるが、これらの特徴量を用いたのでは領域の広がりを考慮した位置関係が求められない。そこで、本論文では二つの領域内の点同士を結んだ線分と水平方向の線分となす角θのヒストグラムと、2つの物体間の位置関係を表したθのファジィ集合の適合度を求めることによって位置関係を表現し、領域の広がりを考慮した位置関係の表現方法を提案する。そして、この方法を任意の自由曲線で囲まれた閉領域間の位置関係記述に適用し、その有効性を検証する。
- 日本知能情報ファジィ学会の論文
- 1994-10-15
著者
-
浅田 稔
大阪大学工学部
-
宮島 耕治
上智大学
-
宮島 耕治
国際ファジィ工学研究所
-
宮島 耕治
技術研究組合国際ファジィ工学研究所
-
RALESCU Anca
技術研究組合国際ファジィ工学研究所
-
Ralescu A
国際ファジィ工学研
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