楽曲により喚起される感情反応とRhythmに基づいた曲調変化との関係
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概要
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音楽の3大要素は, Rhythm, Melody, Harmonyであり, 人間はこの組み合わせで音楽を聴き, 何らかの感情反応を示すと本研究では考える.これまで行ってきた研究の中で, 楽曲から喚起される感情反応には50〜100%の共通性があることが分かっており, その共通性は, 楽曲を細分化することによりさらに高まることを確認している.本稿では, 感情に基づいた楽曲の細分化(UNITの定義)を目的とし, 主観評価実験結果と楽譜分析結果の対応をとった結果を報告する.楽譜分析では, 音符の種類と配置パターンに限定したRhythmパターンのマッチングを試みた.そのマッチング率と主観評価実験の結果から, 曲調変化の感知者数と主旋律のRhythmパターンのマッチング率には強い相関があり, Rhythmパターンの変化が曲調変化を感知させる特に重要な要因であることを突き止めた.さらに, Rhythmパターンが特に大きく変化する箇所が, 主観評価実験で得られた各評価語に対する評価の大幅変動の基点になっていることを明らかにした.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-10-26
著者
-
宮原 誠
中央大学理工学部研究開発機構
-
宮原 誠
北陸先端科学技術大学院大学
-
亀田 昌志
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
-
川野邊 誠
北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
-
宮原 誠
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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