原子吸光分析によるケイ酸塩中の銅,亜鉛,ニッケルの定量条件
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概要
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原子吸光法によりケイ酸塩中の金属分析の際,特に化学分離を行わない場合は主成分元素の干渉が著しい.この干渉を除くために定量用標準溶液にあらかじめ共存元素を加える方法が用いられ,共存元素の総量に対応するカルシウムを添加する方法などが有効である.本研究では,アセチレン流量やバーナーからの測光位置が標準溶液と試料溶液で金属の測定にどのように影響するかを調べた.銅と亜鉛はカルシウム添加標準溶液を用いればどのフレームでもよい定量値を与えたが,ニッケルではフレーム条件によって値が20%近く変動した.これらのことより,共存元素の多い溶液を用いて測定する場合,測定条件の設定には注意を払わなければならないと考えられる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-11-05
著者
-
不破 敬一郎
東京大学理学部化学教室
-
野津 憲治
筑波大学科学系
-
日置 利之
東京大学理学部化学教室
-
土器屋 由紀子
東京大学農学部農芸化学科
-
不破 敬一郎
東京大学
-
不破 敬一郎
東京大学理学部化学科
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