均一液液抽出を用いる多検体吸光検出のためのマイクロプレートの作製と性能評価
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概要
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均一液液抽出法は,高速・高倍率な濃縮分離技術として有用である.一方,マイクロプレートを用いる多検体検出に,この抽出法を応用するには幾つかの問題点があった.特に,吸光検出における光路長の問題やサンプル溶液量に依存する濃縮倍率等の問題を解決しなければならなかった.そこで2種類の独自のマイクロプレート(Type A,Type B)とType Aにカートリッジを装着したもの(Type C)を作製し,その性能評価を行った.その結果,Type Aでは3.8倍,Type Bは23倍,Type Cでは17倍の濃縮倍率を得ることができた.鉄(II)-フェナントロリン錯体{Fe(II)-phen}をモデルにパーフルオロオクタン酸イオン(PFOA^-)/アセトン/H^+系の均一液液抽出法を用いることによって,96検体中のFe(II)イオンを10^<-8>〜10^<-6>Mレベルで定量することができた.全分析工程は15分間であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2003-08-05
著者
-
五十嵐 淑郎
茨城大学工学部物質工学科富山大学水質保全センター
-
五十嵐 淑郎
Department Of Biomolecular Functional Engineering Faculty Of Engineering Ibaraki University
-
間中 淳
茨城大学工学部生体分子機能工学科
-
鈴木 長
TDK株式会社開発研究所
-
五十嵐 淑郎
茨城大学工学部
-
五十嵐 淑郎
茨城大学
-
間中 淳
Department Of Chemical And Biochemical Engineering Toyama National College Of Technology
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