キャッシュコヒーレンスプロトコルに対する一考察
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概要
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コンピュータの小型化, 高性能化にともない, 複数の異機種計算機をネットワーク上で有機的に結合し, 計算機資源を有効に活用し, より複雑な問題を解決する分散処理技術が活発に研究されている。分散処理技術の中で, 分散共有メモリ(DSM)やキャッシュプロトコルに関する研究が活発に行われている。特にキャッシュプロトコルの中で, スヌープキャッシュは, キャッシュ-主記憶間がバス結合型のアーキテクチャ上で共有するバスを監視することによってキャッシュの内容の一致を保証する代表的なキャッシュである。キャッシュの内容の一貫性を保持するプロトコルはキャッシュコヒーレンスプロトコルと呼ばれ, (1) ライトスルー, (2) ライトバックと(a) データ無効化型, (b) データ更新型とによって分類される。さらに複製されたデータブロックにオーナーシップの概念を導入し, 高速化が図られている。本稿では, データのキャッシュへの読み込みに対して高速な, ライトバック, データ無効化型プロトコルであるBerkeleyモデルについて改良する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
-
山本 伸介
熊本大学工学部
-
中嶋 卓雄
熊本大学工学部
-
中嶋 卓雄
熊本大学 工学部
-
中村 良三
熊本大学工学部
-
中村 良三
熊本大学工学部数理情報システム工学科
-
中村 良三
熊本大学工学部電気情報工学科
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