ペトリネットによるLindaプログラムの解析
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概要
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並列プログラムを記述するための方法が多く開発されている。Lindaはそれらの中の一つであるが、並列プログラムの記述の容易さなどから、最近多くの処理系や応用プログラムが研究・開発されている。一方、プログラムの記述を容易にするだけでなく、プログラムが正しく動くことを検証することも重要である。このためにはプログラムを解析することが必要となるが、従来のLindaの研究は実現や評価を対象としており、プログラムの解析を対象にしたものはほとんどなかった。他の並列システムの解析方法には[2]がある。これはペトリネット[3]を用いて、Adaプログラムを静的に解析するものである。一般に並列プログラムの実行は再現性がなく、実地テストを繰り返してもプログラムの正当性を得ることはできないので、静的な解析方法は有効である。しかしながら、Lindaでは、プロセス通信の形態が他の並列システムとは異なるので、[2]での手法を直接用いて、解析することは困難である。本稿ではペトリネットを用いてLindaプログラムを解析する手法について述べる。我々の手法はタプルを色つきトークン[4]の色とすることで、Lindaにおける通信をペトリネットグラフで扱う。そして、そのグラフを解析し、デッドロックの有無を調べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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