Lindaモデルへの結合的なプロセス関係の導入
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概要
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協調システムとは実行実体(プロセス)が互いに協力しながら、システム全体で一つの作業を行なうものである。この実行形態のために多くの協調システムは、計算機ネットワーク上の分散システムとなっている。協調システムの特徴はシステム全体を集中的に管理する機構がないことである。このために、機能や負荷の分散を柔軟に行なうことができる。このような協調システムを構築するためのモデルとしてLindaモデルを挙げることができる。Lindaモデルの元来の目的は協調システムの構築ではない。 しかし、Lindaにおけるプロセスの関係は非結合的(Uncoupled)であり、 データの授受を行なうプロセスが相手のことを関知することがないなどの特徴は協調システム構築に適している。計算機ネットワーク上の分散システムでは、既存のシステムと組み合わせることで、システムに機能を追加する場合が多い。しかし、サーバプロセスとLindaを組み合わせる時には、Lindaモデルの利点は逆に欠点となってしまう。なぜならば、RPCのようなセマンティクスを持つ通信を実現することが難しくなるからである。本稿では可Lindaモデルへの結合的(coupled)な関係の導入について述べる。プロセス間の結合的な関係を使うことで、Lindaモデルの利点を保ったまま、RPC的な通信を実現することができる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07
著者
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