博多織のカラーパレットとカラーイメージ織りのシミュレーション
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概要
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750年の伝統を持つ博多織による種々の色表現に取り組んできて、カラー写真などの原画イメージを織物上に表現することに成功してきた。さらに、織り表現による高品質の色の表現を可能とするための技術改良を重ねている。実際に伝統工芸士の方々が有してある熟練技術 (エキスパート) によって、博多織の実体織り色組織の見本帖の色組織数は、数百から約2900種類にまで到達している。特に、コンピュータ上で織りデータを作成する際に必要な織り上がりシミュレーションのプログラム開発において、従来までは、256色表示のワークステーション上で、画像グォーマットは、X-Windowのxwd形式であったものから、フルカラーに対応し、広く普及しているTIFF形式への移行は不可欠となっていた。TIFFファイル読み込み、書き出しなどは、標準ライプラリのひとつとなった TiffLibraryを使用して、汎用性を持たせることとした。それとともに、この博多カラーイメージ織りシステムが一般のエンドユーザにも使用出来るようにと、GUI (Graphical User Interface) の充実も図り、実用化に対応するごととなった。まだ、博多織のエキスパートシステム化の実現、のために、さまざまな織りの熟練技術のデータベース化を目指して、現在作成されている実体織色組織見本帖のコンピュータ上への電子化の作業も進めている。
- 1997-03-12
著者
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