疎行列演算プログラムの並列化の一方法
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概要
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大規模科学技術計算では疎行列を扱うものが多い。疎行列の特徴を活かした実装は実行効率が向上する半面、実装が難しいという問題がある。このような問題を解決するため、密行列を対象に書かれたプログラムを疎行列の特徴を活かしたプログラムに変換する方法が研究されている。我々はこのような方法を並列計算に拡張する事を考え、並列化で問題になる疎行列要素のデータ分散について研究を進めている。従来は疎行列の非零要素の偏りを調べ、非零要素が均等になる分配法が提案されているが、この方法では複数の疎行列を扱う計算などで、それぞれの疎行列が個別に分散を決定する事から、本来は不要な通信が発生してしまうという問題があった。そこで、我々は計算量が均一になるような分散方法を提案し、これが有効である事を実験によって示した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
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