一般相対論用 汎用CGプログラムの開発
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概要
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著者は、これまで一般相対論に基づく4次元時空の可視化、特にブラックホールの可視化を研究してきた。十年前に研究を始めた当初は計算機の速度も遅く、1枚の画像作成に数日を費やしていた。その後、ベクトル計算機を用いることで作成時間は1枚当たり1分以下まで短縮し、ようやくアニメーション作成が可能となった。1Tflops以上の計算能力があれば、ブラックホールの実時間画像生成も夢ではないと予想している。本研究はこれまで計算機の能力を最大限に活かすことを第一目標としてきた。しかし1Tflopsは目前に迫っており、今後は汎用性や拡張性、つまり様々な映像を低コストで作成できることが、より重要となるであろう。そこで今回、以下のような事項を考慮した汎用プログラム・パッケージを開発した。(1)任意の4次元時空を容易に扱う。(2)一般相対論的光学現象を可能な限り忠実に映像化する。(3)C++を用いて、オブジェクト指向的プログラム開発を行う。(4)並列計算に適したプログラム構成とする。ここでは紙面の都合もあり、(3)、(4)を中心に研究の現状を報告する。(1)、(2)は4次元時空に一般化された交差判定や陰影付け等の問題を含むが、それらは別途報告する予定である。
- 1996-09-04
著者
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