データ並列型言語NCXにおける通信コストと仮想プロセッサマッピング
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概要
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データ並列型言語NCXで書かれたプログラムをコンパイルしてMIMD型並列計算機で実行する際に、実行時間をできるだけ短くするための重要な最適化の一つに仮想プロセッサマッピングの問題がある。NCXプログラムでは並列実行の単位として仮想プロセッサ(VP)を宣言し、データを各VPに分散して並列実行するよう記述されるが、VPをどのように物理プロセッサ(PP)に割り当てるかによってPP間通信の通信発生回数、通信されるデータ量が左右される。そこでこのPP間通信の通信コストができるだけ少なくなるような仮想プロセッサマッピングをコンパイル時に求めることを目的とし、プログラム中に明示的に記述されているVP間通信の式、VPのactivityに関する情報などをプログラムから抽出し、プログラム全体の通信コストを算出して仮想プロセッサマッピングを決定する研究を行なってきた。本稿ではその概要について述べると共に、例題プログラムを用いて求めた通信コストと実際の並列計算機での実行時間との比較、検討も行なう。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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