実例からの語義共起関係の自動抽出
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概要
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実用的な自然言語解析を実現するためには、十分に規模の大きな計算機用意味辞書が必要である。そのような辞書の構築は、人手によって行うのは困難であるため、計算機を用いて(半)自動的に行うことが望ましい。(半)自動的に辞書を構築する場合、深い意味解析を必要としない語の共起関係による意味表現が適していると考えられる。また、共起関係による意味解析の有効性もいくつかの研究で示されている。意味を語の共起関係で表現する辞書を以下では共起辞書と呼ぶ。共起辞書構築に必要なことは実際の文章から共起データを抽出することである。共起データの抽出は、(1)語と語の意味のある関係を抽出すること(2)語義の曖昧性を解消することと考えられる。辞書を構築するためには大量のデータを扱わなくてはならないので、これらの処理は簡単なものであることが望まれる。本研究では、実際の文章としてオンライン・コーバスを利用し、語義の曖昧性解消と意味のある共起関係の抽出をMRD(Machine Readable Dictionary:機械可読辞書)の用例とシソーラスを利用したパターンマッチで行う方法を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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