言語理解・生成のための展開アーキテクチャ

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概要

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本報告は,構文・意味・語用の各処理の統合,柔軟な処理,実時間の処理,バランスのとれた処理負荷などを実現する方法を提案する.この方法は,従来と異なる視点に基づき,その設計思想から,展開アーキテクチャと呼ぶ.自然言語処理は,構文解析などの手法が明確になり,大規模な辞書が作られているが,まだまだ,一般的で強力な処理が可能になっていない.そもそも言語使用の一般原理が分っていないといえばそれまでだが,そのためにこそ,基本的な問題を一つづつ押えていくことが重要である.そのような問題の一つとして,構文・意味・語用の各処理の統合がある.言語の処理には,統合が必要だと従来から指摘されていながら,SHRDLUを越えるものが出ていない.また,どちらかというと,特殊ケースのようにみられている問題として,処理の柔軟性の扱いがある.このような点に関して,本報告は従来と異なる視点による機構を示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24

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