アクチンフィラメント滑り運動の動画像解析とモデル化

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概要

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生命を特徴づける(あるいは連想させる)現象の一つに「運動」が挙げられる。生命体の運動の形態はその種によって実に多様なものであるが、ここで、この「運動」を分子レベルで見ると、例えば動物の筋肉の収縮連動であれ植物の細胞内の原形質流動であれ、アクチンとミオシンという2種類のタンパク分子が介在しているという点で共通している。本研究では、近年、分子レベルでの生命科学的立場からの研究が盛んな「アクチンの滑り運動」の実験(図1)に対して、動画像処理を用いて解析したり、その運動モデルをコンピュータ上で構成して滑り運動のシミュレーションを行うといったように情報処理の立場からアプローチした例を紹介するとともに、結果として「人工生命」にもつながる生命現象のシミュレーションを通して、生命現象の情報科学への応用の可能性について論じる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

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